みなさま、こんにちは!お車とお体の健康状態は如何でしょうか?
「あったか七重浜診療所」でお馴染みのドクター久保でございます!
いよいよ3月に入り、函館は気温が上がって来て雪解けもすぐそこかな~といった感じになってきましたが、2月は各地で大雪が降り除雪に追われる日々でしたね・・・。
今年は北海道のみならず日本各地で雪が多く、特に普段雪があまり降らない地域で雪が降るなどして交通に支障が出たりしていたようです。
これから雪解けが進んでいきますが、大量に積った雪が溶けだす事により重みが増し、家屋の倒壊なども起きていますし、氷が融けて、表面に水が乗ると凄く滑りやすいので、転倒などにはお気を付け下さいね!
そんな各地に被害をもたらした大雪ですが、何とかその雪を嫌なもので終わらせない為に、私ドクター久保は今年ウィンタースポーツを始めました!(北京オリンピックに感化された部分もありますが・・・笑)
元々スキーをやっていたのですが、どうせなら新しい事にチャレンジしようという事と以前からの憧れもあり、早速スノーボード一式を揃えゲレンデに行って来ました!(一式揃えると結構な出費になりましたが・・・)
コロナウィルス感染予防の為、なるべく人との接触を避け、休憩時も共用スペースを使わず車に戻って休憩するなど気を配りましたが凄く楽しかったです!(次の日に体のあちこちが激痛でしたが)
今度機会があれば、ゲレンデでの写真を撮って皆様にお見せしたいと思いますので楽しみにお待ちください!(買って失敗したカメラを活用します!)
さて、前置きが長くなりましたが、今回はタイトルにもある通り「車からの異音」の原因ついてご紹介したいと思います!
下のリンクは以前、当診療所でアップした異音についての記事ですので、宜しければそちらも併せてご覧下さい。
異音と言っても「キーキー!」「キュルキュル!」「カタカタ!」など様々な音がありますが、今回は割とお問い合わせが多いような異音3種類についてご紹介いたします。
まず一つ目は「キーキー!」といった金切り音のような音です。
ブレーキを踏んだ際に「キーーーッ」と、高い音が鳴った経験が皆さんは無いでしょうか?
この「キーキー!」といった金切り音は割とブレーキ部分で鳴っているケースが多く、下の写真に写っている「ブレーキパッドの摩耗」が原因としては多いです。
上記の写真のブレーキパッドを新品の物と比べてみるとこんな感じです。
左側が新品で10㎜位の厚みがあり、右側が摩耗した物で3㎜程の厚みになります。
ブレーキは、タイヤと一緒に回っている金属製の円盤(ディスクローター)をブレーキパッドという上記写真にあるもので挟み込むことで、減速・停止を行なう装置の事を言います(他にもドラムブレーキといった少し違った方法で減速を行なうものもあります)。
当然、高速で回っている金属の円盤を挟むので、1枚目の写真のようにブレーキパッドは摩耗していきます。
そしてブレーキパッドは「これ以上減ると危険ですよ!」といったタイミングで「キーーーッ!」と音が鳴る構造になっています。
これが「キーキー!」といった金切り音の主な原因です!(しかし中には他の原因の場合もありますので、音がしたら点検をお勧めします)
ちなみにブレーキパッドの交換費用は車種などにもよりますが、およそ1万円~2万円となっています。
二つ目は「キュルキュル」とエンジン部分から聞こえる音です。
街中で「キュルルルルルルルルル~ッ!!」と甲高い音を鳴らして走行している車を見た事は無いでしょうか?
音が聞こえるタイミングは、走行中だけではなくエンジンの始動時やアイドリング中に鳴る事も多いですが、原因として考えられるのは「補機ベルト(ファンベルト、エアコンベルト、パワステベルト)の劣化や緩み」です!
皆さんが乗っている車のエンジンは、車を走らせる以外にも補機ベルトを介して発電したりファンを回したりと色々な事をしています。
そのいずれも、車を走らせるためには必要不可欠な部分となっていますが、この補機ベルトというものは経年などの影響でどんどん劣化していきます。
劣化すると下の写真のようにヒビが入ったり、最悪ちぎれてしまったりします。
(左が劣化したベルトで右が新品のベルト)
その劣化が原因でベルトが正常に作動できず「キュルキュル」と音が鳴ります。(ベルトの張りが弱い、緩んでいるなどが原因の場合もあります)
こうなった場合は、新品への交換や、緩んでいる場合は調整が必要です!
交換の目安としては3万km~4万km、交換費用は、こちらも車種によりますが7千円~1万円程です。
最後、三つ目は「カタカタ」とエンジン部分や下回りから聞こえる音です。
エンジンから聞こえている場合に考えられるのは「エンジンオイルの不足や劣化」「エンジン内部の故障」が考えられます。
上の写真はエンジンオイルの量を測る「オイルゲージ」というもので、矢印の左側切欠がオイル量の上限で、右切欠が下限になっており、上限未満、下限以上の所にオイル量が付着していれば正常な量です。(写真では下限の切欠より下にオイルが付着しているのでオイルが足りていない状態になっています)
エンジンオイルが不足する原因は様々ありますが、量が不足している状態での走行は、エンジンを傷め、最悪故障してしまう可能性もありますので、早急なオイル交換もしくは補充が必要になります。
オイル交換の交換周期は一般的に半年(6カ月)もしくは3,000km~5,000km毎の交換とされており、費用は車種や使用するオイル、フィルター交換の有無などにもよりますがおおよそ5千円~といったところです。
そして「カタカタ」といった音が下回りから聞こえてきている場合に考えられるのは「ロアアームやベアリングなどの足回りの不調」などがありますが、その他冬の期間によくあるのが、下の写真のように「足回りや下回りに氷が挟まる」事で「カタカタ」と音が鳴る事がよくあります。
この場合は氷を除去する事ですぐに異音がおさまりますが、場合によっては足回りを傷める事もあるので、やはり異音がしたら早めにご相談いただくのが良いと思います。
今回ご紹介した異音以外にも様々な要因により異音がする場合がありますが、総じて言える事は、異音がしているという事は「正常な状態にない」場合がほとんどですので「なんか変な音がする!」と感じましたら、いつでも私ドクター久保が診察致しますので、お気軽にご相談下さい。
今回の記事はここまでとさせて頂きます。
長くなりましたが、最後までお付き合い頂き誠にありがとうございます。
それでは、お車とお体をお大事に・・・!
記事担当:Dr.Driveセルフ七重浜店 久保浩太