こんにちは!「あったか七重浜診療所」古市です。
さて今回は、最近ご来店されたお客様にも質問されたので、AT車のシフトチェンジに関する事を記事にしようと思います。
AT車の、P「パーキング」R「リバース」D「ドライブ」は、皆様よく利用すると思います。
その他にも、N「ニュートラル」S「スポーツ」B「ブレーキ」等がありますが、どんな時に使うのか?利用した事ない!なんて事ないでしょうか?
そんなよくわからないシフトを、今回はご説明したいと思います。
まずは、N「ニュートラル」とは、前進ギアにも後退ギアにも噛み合っていない状態の事を言います。
N「ニュートラル」を選択すると、ギアがエンジンの動力から完全に切り離されます。
ニュートラルにしている間、アクセルをいくら踏んでも車は全く動きません。
ニュートラルの意味は中立とか中間と言う意味があります。
まさにどのバックギアにもドライブギアにもつながっていない中立状態になるのが、Nレンジです。
同じ停車系にP「パーキング」がありますが、これは車を止める役割を持っています。
Pレンジは停めるため、Nレンジは、止めも進めもしないという違いがあります。
「それじゃあどんな時に利用するのか」
そんなNレンジが活躍する場面、それは“緊急時”です。
車にトラブルが起き、車が動かなくなった!そんな時こそ出番です。
Nレンジに入れた状態で、レッカー車や他の車に牽引してもらい、車を移動させるのです。
なぜNレンジを使うのかというと、タイヤに抵抗がかからないからです。
DレンジやRレンジの場合、ギアと噛み合っているので、タイヤに抵抗がかかります。
もちろんタイヤがロックしているPレンジは論外です。
車が動かなくなるトラブルは突然訪れるもの。
エンジントラブルであったりエンジン以外の故障であったり、たとえ車のメンテナンスをしていたとしても、突然車が動かなくなることはどうしてもあります。
しかし、そのようなリスクを減らす為には、車の安全点検は定期的に行った方が良いですね!
もし動かなくなった場所が、踏切や道路での右左折中だと思うとゾッとしますよね。
そんな時には、すぐに行動できるよう、ニュートラルギアにさえ入れれば、後ろから2~3人で押すだけでも、車はなんとか動くと言うのも覚えておくと良いと思います。
次は、ブレーキの「B」です!
正確には、Bレンジの「B」はエンジンブレーキの意味になります。
Bレンジは、エンジンブレーキを強く効かせたい時を想定して装備されています。
次は、スポーツの「S」です!
しかし、Sレンジに入れたからといって、車が早くなる訳ではありません。
山道でキビキビ走りたい時や、エンジンブレーキをやや効かせたい時を想定して装備されています。
ここまでの説明で、お気づきかもしれませんが、実はBレンジもSレンジも目的はほぼ同じです!
「それじゃあどんな時に利用するのか」
BレンジもSレンジも利用する場面は、特に長い坂道を下るような時です。
アクセルを踏んでないのにスピードが出てしまう時に、フットブレーキを使って走行すると、フェード現象【ブレーキの踏みすぎで熱を持ってしまいブレーキの効きが悪くなる現象】や、ベーパーロック現象【ブレーキのオイルが沸騰して気泡が発生しブレーキが効かなくなってしまう現象】が起きてしまいます。
それを防ぐ為には、坂道でエンジンブレーキを利用して走行する必要があります。フェード現象やベーパーロック現象を起こさない為に主に利用します。
MT車で例えるなら、Sレンジは、3速~2速で走行している感じで、Bレンジは1速で走行している感じですね!
これからもお車の疑問を当診療所では記事にしていきたいと思います。
分かりにくい説明もあったと思いますが、最後まで読んでくれてありがとうございました。
記事担当:Dr.Driveセルフ七重浜店 古市 卓也