皆様お久しぶりです!
お体と愛車の健康状態は如何ですか?
「あったか七重浜診療所」前医院長の古市です!
少し前にドクター久保が「車の異音」についての記事を書かせて頂きましたが、皆さんご覧頂けたでしょうか?
その後、お客様から異音に対してのご質問をお受けする機会が多くあったようでしたので、今回は、私が2019年7月に記事にさせて頂きました「車の異音その音大丈夫?その1」の第2弾を記事にさせて頂きます。
前回の記事のリンク貼っておきますね!見てない方はそちらも御覧下さい。
クルマから異音がしてくると大抵の方は不安を感じると思います。
しかもその異音が、朝は鳴っていたのに、いざガソリンスタンドや修理工場に持っていくと音が鳴っていない。なんて事が、当店でも頻繁にあるケースとなっております。
やはり車の安全走行の為にも、車の状態に気を配っていきたい所です。
特に注意したい事に異音があります。
普段はしない異音が聞こえると何かしらの異常があると言えるでしょう。
走行中のおクルマの異音に耳を傾けることで、異常を早期に発見し、対処することも可能です。
車の安全の為にも、色々な異音から何が分かるか知ってほしいと思います。
クルマは外から見ただけでは内部の故障までは分からないですし、実際に点検しても、不具合が分からないことも多いです。
常に細部まで分解してチェックすることはできない為、ある程度、どこが故障しているか検討をつけるためにも、「どこから・どんな音がしているか?」は重要と言えます。
どこから音が鳴っているかはもちろん、「異音の大きさ」も重要です。
音は大きくなるにつれて、劣化、故障、不具合が進んでいると思って良いでしょう。
だからこそ、異音が小さいうちに対処することで、被害を最小限で治められます。
異音は放置していても良くなる事はなく、どんどん悪くなる為、早めの対処が必要です。
それでは、前回の記事で紹介した以外の音について、解説していきます。
【走行中やエンジンを止めてもキンキンキンという金属のような音がする場合】
キンキンキンと金属音がする場合は、エンジンがオーバーヒートしている可能性が高いです。
金属音はエンジンを冷やす冷却水が足りない事が原因であり、異音が大きくなっているなら、素早くエンジンを停止しなければなりません。
初期段階ではカリカリと音がする場合もあります。
オーバーヒートのまま走行していると、エンジンが焼き付いてエンジン載せ替え等の高額修理になったり、場合によっては高温で発火してガソリンに引火したりする可能性もあります。
異音がするならすぐに修理工場に見てもらうことが大切ですが、このような音の場合には、自分で運転して持ち込まず、レッカー等での引取りを依頼するのが良いでしょう。
そうならない為にも、定期的な点検は必須ですね。
【アクセルやブレーキ踏んだ時にゴロゴロという重たい音がする場合】
アクセルやブレーキを踏んだ時に、ゴロゴロと重たい音がする場合は、ブレーキパッドか、エンジンに異常が生じている可能性があります。
前回の記事で紹介した「キーッ」と高音がなっている状況よりも更に悪化した状態がゴロゴロです。
写真のようにブレーキのローターが削れてくるとこのような異音がでやすくなります。
ブレーキのパッドは、消耗品の為、すり減っていき、普段とは違った音がしやすくなります。
消耗による異音の場合は、ギシギシといった擦れる音がする場合もあります。
エンジンの不具合の場合は、エンジンオイルが不足していると起こります。
オイルが漏れている、オイルがエンジンで燃焼しているとオイルの減りが早くなり、起きる場合があります。
この際には油圧警告灯も点滅します。
オーバーヒート同様の状態であるため、速やかにエンジンを停止し、車両の引き取りを依頼することが必要ですね。
【走行中にバラバラという音がする場合】
マフラーからの排気音が普段より大きくなったり、バラバラといった音がする場合は、マフラーの異常が考えられます。
マフラーが破損したり、穴が開いていたりする可能性があるため、早めに修理が必要です。
そのままの状態ですと周りへの騒音にもなり、近所迷惑にもなります。
マフラーが故障すると排気が上手くいかずに、エンジン内部の温度が高くなって更なる故障を招くこともあるため、早めに対処しなければなりません。
マフラーは小さな穴なら修理が可能で、費用は数千円程度です。
交換の場合でも1本1〜2万円程度とリーズナブルなため、音が大きくならない内に対処する事をおススメします。
【エンジンからウォーンもしくはウィーンという音がする場合】
エンジンから機械の作動音がする場合は、エンジンやモーターの異常が考えられるため注意が必要です。
ウォーン、またはウィーンという音がするなら、エンジンルームを細かくチェックしましょう。
実際にどこが劣化、故障しているかは車によって違いますが、ベアリングやベルト系に影響が出ている場合が多いでしょう。
前回の記事でもベルトの音についてお話しましたが、今回の音もベルトの可能性もあります。
これらは部品交換によって修理が可能で、音が出始めたら、完全に故障しないうちに直しておくことが必要です。
また、パワーステアリングが原因の場合は、オイルの減少が原因の場合もあり、オイルの補充やポンプの交換だけで対処できる場合もあります。
以上、今回は前に掲載した記事に引き続き、おクルマの「異音」について解説させて頂きました。
どんな音であっても、音が異常の際には、おクルマに何かしら異常が起きているので、早めに当店にお持ち下さい。
当店は国土交通省認証工場になっている修理工場ですので、整備スタッフも在籍しています。困った事があった際には、是非ご相談下さい。
それではおクルマをお大事に・・・
記事担当:Dr.Driveセルフ七重浜店 古市 卓也