こんにちは!七重浜診療所の古市です。
最近、ふと思ったのですが
「何年か前迄はよく見かけたのに、ほぼ見なくなった車の装備品ってあるな」
と思いましたので、記事にしたいと思います。
1つ目はリトラクタブルヘッドライトです。
名前だけではピンとこない方も多いかもしれませんが、画像を見てもらえれば分かる方も多いかと思います。
車の重要なアイテムの1つでもあるヘッドランプですが、その形状で特徴的なのが、必要なときだけボディから出てくる「リトラクタブルライト」と言います。
日本車でリトラクタブルライトを採用した初めてのクルマは、1967年の「トヨタ・2000GT」とされています。
2000GTは前照灯の高さ法規制をクリアするために採用したとされ、その後、フェラーリやランボルギーニに積極的に採用されて、「リトラクタブルライト=スポーツカー」の印象を持つようになりましたが、2002年8月に「マツダ・RX-7」の生産終了をもって国産車のリトラクタブルヘッドライト採用車は無くなりました。
2つ目は、コラムシフト式マニュアルトランスミッションになります。
日本の乗用車販売(軽自動車と輸入車を除く)におけるAT車とMT車の構成比は、1985年にAT車は48.8%と半数に満たなかった状況だったそうです。
しかし、1990年代から、急速に日本でのAT化が進みます。AT車は、1990年に72.5%となり、2016年に販売された乗用車では、約98.4%がAT車となったそうです。
そんな絶滅寸前のMT車ですが、すでに絶滅してしまったのが「コラムMT」です。現在、45歳以上の方であれば、コラムシフトのMT車をご存知ではないでしょうか?
数年前までは、1部のタクシーでコラムシフトが生き残っていましたが、現在は消滅し、商用車の4速コラムMTもフロア式やインパネ式のMTシフトになっています。
3つ目は、電動ロッドアンテナです。
クルマの車載オーディオでラジオを受信する為のアンテナも年代によって変わってきております。ひと昔前では、前後フェンダーのなかに内蔵する「電動ロッドアンテナ」が主流でした。
ロッドアンテナは、車載AM/FMチューナーのスイッチON/OFFに連動してアンテナが伸縮し、アンテナを手動で引き出す手間が省ける便利な装備でした。
雑談ですが、私は見た目にもカッコ良いと思っており、私が子供の頃はプラモデルにこのようなアンテナを自作で作ったりしていた事を思い出します。
話は戻りますが、1970年代以降には、高級車向けアンテナとして装備され、エンジンを切ると自動的に収納するタイプの電動アンテナもありました。
しかし、1990年代には前後ウインドウに貼り付けるシールタイプのアンテナや、ルーフアンテナが主流となり、ロッドアンテナは段々と姿を消していきました。
4つ目は、灰皿&シガーライターになります。
ここ近年の流れで、年々強まる禁煙ブームにともない、クルマからは灰皿が消えていきました。
かつて喫煙人口が多かった時代、灰皿はインパネから引き出すタイプやドア部分に内蔵されている物など、「標準装備」がされていました。同時に電熱式シガーライターも装備されていましたが、現在ではその存在すら知らない若い方も多いのが実情です。
現在は、新車購入時のオプションとして用意される灰皿も、その多くはドリンクホルダーに置くボトル型が主流になってしまいました。
今ではどこにいっても禁煙が増えていますが、時代の流れとしては、「車内禁煙」が当たり前の時代なのかもしれませんね!
今回の記事はいかがでしたでしょうか?
車も時代と共に色々変化していますが、車の装備品も変化していますね!
これからも当診療所から色々な情報を発信していきますので、是非読んで頂ければ幸いです。
それではお車をお大事に・・・!
記事担当:Dr.Drive セルフ七重浜店 古市